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最終更新 2026/11/05 掲載サービス 16件(バーチャルオフィス11件(比較10社+京都の0円1件)・会計ソフト3件・銀行2件) 料金確認日 09/21〜10/10 更新履歴

設立直後の法人口座|バーチャルオフィスの住所でも作れるのか【2026年11月】

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法人を作った直後、最初につまずくのが銀行口座です。実績がないぶん個人より審査は厳しく、しかも落ちた理由は教えてもらえません。とくに本店をバーチャルオフィスにしていると不安になります。ここは推測が飛び交う領域なので、銀行が自分のサイトに何を書いているかと、運営者自身の法人2社で実際にどうだったかだけを書きます。

結論から
  1. バーチャルオフィスの住所でも法人口座は作れる。運営者が関与する法人2社は、VOの住所で登記してドコモSMTBネット銀行で開設した。ただし母数は2件で、どの銀行でも通る保証ではない。
  2. 設立直後はネット銀行が現実的。オンラインで完結し、口座維持手数料がかからず、最短で即日〜翌日に使える。対外的な信用が要る場面では、口座の有無より登記簿と事業の実態を見られる。
  3. 順番は「住所を決める→登記する→口座を申し込む」。住所で止まると全部が止まる。登記できるプランの最安は月716円(METSオフィス)。

各行の公式サイトの記載を2026年9月22日に確認/手数料は税込

住信SBIネット銀行は行名が変わった

住信SBIネット銀行は2026年8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」へ商号変更しました。口座番号・支店番号・金融機関コードは変わりません。他行から振り込むときに旧行名「住信SBIネット銀行」で受け付けてもらえる経過措置は、公式の案内では2026年10月28日の実行分で終了しました。請求書の振込先欄を旧名のままにしているなら、新名称に直してください。まだ旧名で書いている比較記事が多いので注意が必要です。

設立直後の口座開設が厳しい理由

法人になれば信用が上がる、と思われがちですが、口座開設に限っては逆です。銀行が見ているのは法人格ではなく事業の実態で、設立直後はそれを示す材料がほとんどありません。取引実績も決算書もありません。

銀行側の事情もあります。法人口座は振り込め詐欺やマネーロンダリングに使われるため、金融機関には犯罪収益移転防止法にもとづく確認義務があります。実態のない法人に口座を出せば、銀行自身が責任を問われます。だから「事業が本当に存在するか」を示せるかどうかが審査の中心になります。

審査で見られるのは、事業をやっていることが外から見えるかです。具体的にはサイトの有無、連絡先が通じるか、何で売上を立てるかの説明。設立直後でも用意できます。

バーチャルオフィス住所での法人口座の可否

「バーチャルオフィスだと100%落ちる」と書くページも「まったく問題ない」と書くページもありますが、いずれも出典がありません。

ドコモSMTBはVO事業者6社を紹介している

ドコモSMTBネット銀行は、自社の法人向けページでバーチャルオフィス事業者を6社紹介しています。DMMバーチャルオフィス、レゾナンス、オフィスゼロワン、アントレサロン、ワンストップビジネスセンター、NAWABARI。シェアオフィスとしてNIKKEI OFFICE PASSも並んでいます。

ただし「バーチャルオフィスの住所で口座を開設できます」とは書かれていません。事業者を紹介しているだけです。事業者を紹介していることと、住所だけで審査を通すことは別です。

それでも、この事実から言えることはあります。銀行が自社の法人向けページにバーチャルオフィス事業者を並べているということは、少なくとも「バーチャルオフィスを使う法人」を顧客として想定していることになります。住所だけで門前払いする方針なら、自分のサイトに導線を作る理由がありません。

運営者自身の実例

運営者の法人2社での実例

このサイトの運営者が関与する法人2社は、いずれもレゾナンスの住所で登記し、ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)で法人口座を開設しています。提出を求められたのは登記簿(履歴事項全部証明書)程度で、審査は1週間ほど、バーチャルオフィスの住所であることでの追加確認や指摘はありませんでした。一方、同じ段階で試したメガバンク系は通っていません(試した数は限られます)。

つまり「バーチャルオフィスの住所では法人口座が作れない」は、少なくともこの組み合わせでは成立しません。2社とも通っています。

母数は2件で、運営者が関与する法人に限られます。統計ではありません。言えるのは「この銀行とこのバーチャルオフィスの組み合わせで、開設できた例が2件ある」までです。すべての銀行で通るという話ではないし、審査は法人ごとの事情を見るので、同じ住所なら必ず通るという保証にもなりません。

それでも、「作れない」という断定が反証されているのは意味があります。住所を理由に諦める必要はない、というところまでは確実に言えます。

そして住所そのものより、事業の実態が示せるかのほうが効いていると読むのが自然です。バーチャルオフィスで落ちた事例が実在するのも事実でしょうが、それが住所のせいだったのか、実態を示す材料が足りなかったのかは、外からは区別できません。落ちた理由は開示されないので、誰も因果を確かめられない。「バーチャルオフィスだから落ちた」という話は、ほぼすべてが推測です。

なお、口座開設より前の段階として、バーチャルオフィスを選ぶときに登記できるプランを選べているかは確認しておいてください。各社が広告で出す最安プランは、10社中5社で法人登記に使えません。

GMOあおぞらとドコモSMTBの条件

設立直後に候補になりやすい2行について、公式ページに書かれている条件だけを並べます。

各行の公式サイトの記載より(2026年9月22日確認)。記載がない項目は「記載なし」としています。
項目GMOあおぞらネット銀行ドコモSMTBネット銀行
開設までの期間最短即日(代表者と取引責任者が同一で、マイナンバーカード読取による本人確認の場合)最短翌日から利用可能(オンライン口座開設)
本人確認書類取引責任者の本人確認書類1点(運転免許証・運転経歴証明書・マイナンバーカード・在留カード・特別永住者証明書のいずれか)。その他はアップロードまたは郵送「必要書類は運転免許証だけ」と記載
口座維持手数料公式ページに記載なし無料(利用料も無料と明記)
他行宛振込他行宛 99円〜(振込料金とくとく会員適用時)/当行宛 無料他行宛 最安130円(税込、優遇プログラム適用時)
バーチャルオフィス公式ページに記載なし自社ページでVO事業者6社を紹介。ただし開設可否の明記はなし
備考―旧・住信SBIネット銀行(2026年8月3日に商号変更)

振込手数料の差は1件あたり31円です。月に20件振り込むなら年間で7,440円の差。年7,440円は小さくありませんが、口座が開かなければこの差は問題になりません。設立直後に最適化すべきは手数料ではなく、まず決済手段を持つことです。

GMOあおぞらネット銀行の条件を公式サイトで見る広告

振込手数料を最優先するなら、ラクスルバンク

設立直後の決済口座として、ラクスルバンクという選択肢もあります。ラクスルバンク株式会社が提供する中小企業向けの口座で、GMOあおぞらネット銀行の専用支店という形で動いています(2026年9月30日に公式サイトで確認)。売りは手数料の安さです。

ラクスルバンクの主な条件(2026年9月30日に公式サイトで確認)。金額は税込。
項目公式の記載
月額利用料0円
他行宛の振込手数料一律119円(GMOあおぞらネット銀行宛は無料)
口座開設オンライン完結・最短当日(取引責任者と代表者が同一の場合。審査状況・銀行休業日により当日不可のことも)
提出するもの本人確認書類と自撮り動画、事業内容が分かる書類1点から
デビットカード利用額の2.0%をラクスルで使えるポイントで還元
バーチャルオフィス住所の可否は公式に書かれていない

ドコモSMTBネット銀行が自社ページでバーチャルオフィス事業者を名指しで紹介しているのとは違い、ラクスルバンクは公式サイトにバーチャルオフィス住所での開設可否を明記していません(2026年9月30日時点)。海外送金の可否も公式には記載がありません。還元されるポイントもラクスルのサービス内でしか使えません。対外的な信用が要るメイン口座というより、振込や経費のコストを抑える決済口座として持つのが実際的です。

ラクスルバンクの条件を公式サイトで見る広告

どの順番で申し込むか

審査に落ちても、落ちた事実が他行に共有されるわけではありません。ただし短期間に何行も申し込むのは得策ではないので、順番を決めて進めます。

1つめ
ネット銀行で決済手段を確保する

オンラインで完結し、口座維持手数料がかからず、最短で即日〜翌日に使えます。設立直後に必要なのは「入金と支払いができる状態」であって、この段階では、対外的な信用より先に決済手段が要ります。信用が要る場面(大企業との契約、調達の審査)では、口座の有無より登記簿と事業の実態を見られます。

2つめ
実績が出てからメガバンクや信用金庫を足す

決算を1期でも通し、入出金の履歴ができてから申し込むほうが通ります。信用金庫は地域との関わりを重視するため、事業内容が地域に結びつくなら先に当たる価値があります。

落ちた場合
材料を足してから、別系統の銀行へ

理由は開示されないので、推測して同じ銀行に再申請しても改善したか分かりません。サイトを用意する、連絡先を整える、取引の予定を説明できるようにする。そのうえで審査基準の異なる系統(都市銀行で落ちたならネット銀行、逆も同様)に申し込みます。

住所を決めてから口座を申し込む

口座の前に、登記する住所が決まっている必要があります。住所を決める→登記する→口座を申し込む、の順です。住所で迷って止まると全部が止まるので、ここは先に片付けてください。登記できるプランの最安は月716円(METSオフィス)です。

レゾナンス公式で料金を確認する広告

ドコモSMTBネット銀行が自社ページで紹介している6社のうちの1社で、運営者が関与する法人2社が実際に登記に使っているのもここです。

よくある質問

バーチャルオフィスの住所で法人口座は作れますか。

作れている例があります。ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)は自社の法人向けページでバーチャルオフィス事業者6社を紹介しています。当サイトの運営者が関与する法人2社も、レゾナンスの住所で登記してこの銀行の口座を開設しています。ただし母数は2件で統計ではありません。「バーチャルオフィスだと100%落ちる」と書くページにも「まったく問題ない」と書くページにも出典がありません。

設立直後に口座開設の審査が厳しいのはなぜですか。

銀行が見ているのは法人格ではなく事業の実態だからです。設立直後は取引実績も決算書もありません。加えて、法人口座は振り込め詐欺やマネーロンダリングに使われるため、金融機関には犯罪収益移転防止法にもとづく確認義務があります。

何行に申し込めばいいですか。

審査に落ちた事実が他行に共有されるわけではありませんが、短期間に何行も申し込むのは得策ではありません。まずネット銀行で入金と支払いができる状態を作り、事業の実績ができてから必要に応じて増やす順番が現実的です。

住信SBIネット銀行はどうなりましたか。

2026年8月3日にドコモSMTBネット銀行へ商号変更されました。旧行名での振込受付は、公式の案内では2026年10月28日の実行分で終了しました。請求書に印刷した振込先の銀行名を確認してください。

審査で何を用意しておけばいいですか。

公式に「これがあれば通る」と書いている銀行はありません。各行が求めているのは事業の実態を示す材料で、実際に提出を求められるのは登記事項証明書、代表者の本人確認書類、事業内容が分かるもの(自社サイトのURLなど)です。条件は2行の公式ページに書かれている条件にまとめています。

まとめ

参考にしたページ

  1. GMOあおぞらネット銀行 公式サイト 法人のお客さま ― https://gmo-aozora.com/business/(2026年9月22日確認)
  2. ドコモSMTBネット銀行 公式サイト 法人のお客さま/バーチャルオフィス連携 ― https://www.netbk.co.jp/contents/hojin/(2026年9月22日確認)
  3. 商号変更および旧行名での振込受付期限は、同行のプレスリリースおよびお知らせによる
  4. 犯罪による収益の移転防止に関する法律(取引時確認義務)
この記事を書いた人

株式会社Retraite(当サイト運営) ひとり法人を実際に運営している事業者です。個人名は公開していません。掲載内容は公式サイト・公式FAQ・法令の条文を確認日つきで引いて作成しています(編集方針)。

そのため、個別の税務判断や法律判断は書きません。制度の仕組み・金額・期限・手続きの順番までを、公式ページと法令だけを引いて整理しています。条文を引くときは e-Gov 法令検索の原文に当たり、条番号まで書きます。

比較記事に出てくるサービスのうち、実際に使っているのはバーチャルオフィス1社(レゾナンス)と法人口座1行だけです。使っているからといって順位を上げてはいません(レゾナンスは料金順で3位のまま)。→ 実際に使っているサービス/編集方針とデータ品質

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