会社設立の実務|費用・手順・期限を一次情報から整理した記事の一覧
会社を作るときに決めることと、決めたあとに期限内にやることを、法令と公式資料から整理した記事をまとめています。法定費用の最低額は合同会社の電子定款で60,000円、株式会社は約166,000円から。ただし設立の翌月から毎月出ていく固定費のほうが大きく、役員1人・報酬月30万円の社会保険料は年1,034,640円です。
いまの段階から選ぶ
いま設立のどの段階かで、必要な記事が変わります。
お金の話
公証人手数料令・登録免許税法・印紙税法から5パターンを積み上げ。最安は合同会社の電子定款で60,000円。設立費用に入らない社会保険料・均等割・会計ソフトまで足した初年度の総額も出しています。
役員1人でも報酬があれば加入義務があります。報酬を下げても年267,204円で止まります。役員報酬の3か月ルールと、2024年11月に始まったフリーランス労災の特別加入も。
資本金の額で変わる5つの境目。会社法445条2項で払込額の半分を資本準備金にする方法と、あとから増資する登録免許税。
司法書士の全国平均は107,887円(日司連の報酬アンケート)。設立サービスの代行オプションは40,000円から。誰が登記を代理するかも整理しています。
手続きの話
7つの工程と、それぞれの前後関係。登記の完了は東京でも13日から39日かかるため、設立日と口座開設の日程は分けて考えます。
税務署・都道府県税事務所・市区町村・年金事務所。根拠法令つきの一覧。青色申告の承認申請を落とすと1期目の赤字を繰り越せません。
登記した住所が公開される3つの経路。代表取締役個人の住所は本店とは別に登記されます。
銀行が公式に書いている条件と、運営者自身の法人2社での実例。
場合によって変わる話
同一住所・同一商号の禁止、1社目の売上で2社目が課税事業者になる条文、二以上事業所勤務届。
住所は「現に活動している住所」で私書箱等は不可。電話番号は「確実に連絡を取れる番号」。返品の荷物を受け取れるかも。
最安プランは年額29,760円から。差は制限の中身と、1段階上げたときの上昇率に出ます。
登記できる最安は月716円。広告の最安プランは7社中5社で登記に使えません。
過ぎると取り返しがつかない期限
設立に関わる手続きのうち、期限を過ぎると取り返しがつかないものです。
| 期限 | やること | 過ぎるとどうなるか | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 5日以内 | 健康保険・厚生年金の新規適用届 | さかのぼって加入し、保険料を遡及して納めることになります | 社会保険 |
| 10日以内 | 労働保険の保険関係成立届(従業員を雇う場合) | — | 届出一覧 |
| 10日以内 | 二以上事業所勤務届(2社から報酬を取る場合) | 標準報酬月額の決定が遅れます | 2社目 |
| 1か月以内 | 給与支払事務所等の開設届出書 | — | 届出一覧 |
| 2か月以内 | 法人設立届出書/事前確定届出給与に関する届出(新設法人) | 役員賞与を損金にできません | 役員報酬 |
| 見落としやすい3か月以内 | 役員報酬の額を決める(定期同額給与) | その事業年度中は金額を動かせません。期中に増やした分は損金になりません | 役員報酬 |
| 3か月以内または最初の事業年度終了日の前日のうち早い日 | 青色申告の承認申請書 | 1期目が白色申告になり、欠損金の繰越控除(最大10年)が使えません | 届出一覧 |
このうち税務署に提出しないのは「役員報酬の額を決める」だけです。提出物がないため届出の一覧には載らず、いちばん見落とされます。