最終更新 2026/09/22 掲載サービス 13(バーチャルオフィス8件(比較7社+京都の0円1件)・会計ソフト3件・銀行2件) 料金確認日 09/21〜09/22 更新履歴

会社設立を人に頼むといくらか|司法書士の平均は107,887円、代行サービスは40,000円から

広告を含みます

このページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。リンク経由で申し込みがあった場合、運営者は各社から報酬を受け取ります。報酬の有無と金額は、掲載可否・掲載順・評価には反映していません。報酬が発生しないリンクには、その旨をリンクの下に明記しています。

設立の手続きを自分でやれば専門家への報酬は0円です。ただし自分の時間は0円ではありません。頼んだ場合の金額は、業界団体が実施した報酬統計と、各社が公表している料金表から分かります。司法書士に設立登記の代理まで頼んだ場合の全国平均は107,887円(税込)。設立サービスの代行オプションは40,000円から50,000円です。この差が何に対する金額なのかを見ます。

日本司法書士会連合会・日本行政書士会連合会の報酬統計、および各社の公式料金ページを2026年9月22日に確認/金額の税込・税抜は出典の表記に従い、明示がないものは「記載なし」と書いています

士業に頼んだ場合の実額

司法書士と行政書士は、それぞれの連合会が数年に一度、会員への報酬アンケートを実施して結果を公表しています。会社設立はどちらにも項目があります。

業界団体が公表している会社設立の報酬。いずれも消費税込み。平均値のみが公表されており、中央値は公表されていません。
資格調査回答数平均設問の前提
司法書士報酬アンケート令和6年3月実施932107,887円発起人2名・資本金500万円の株式会社の発起設立。全書類の作成に加え、定款認証手続と登記申請の代理まで。
行政書士報酬額統計調査令和8年1月実施287106,371円「会社設立手続」という項目。最小7,000円、最大550,000円、最も多い回答は110,000円(47件)。

司法書士の回答は10万円台が207名で最も多く、次が11万円台の128名、8万円台の125名です。5万円台までは19名しかいません。平均107,887円は、この分布の形をそのまま反映した数字です。

よく引用される「関東地区 平均99,611円」は古い版の数字

司法書士の報酬アンケートで地区別の平均や、低額者10%・高額者10%の平均を載せていたのは平成30年版です。最新の令和6年3月版は全国の平均と分布のグラフだけで、地区別の表がありません。地域別の金額を引用しているページを見たら、どの版を引いているかを確かめてください。

行政書士の「定款作成だけの相場」は、公的な統計に存在しない

日本行政書士会連合会の統計にある項目は「会社設立手続」で、定款作成に限定した項目はありません。電子定款の作成代行だけを頼んだときの公的な相場は示せません。各事務所の提示額を個別に見るしかありません。

設立サービス3社の代行料

freee・マネーフォワード・弥生は、書類を作るところまでを無料で提供し、公証役場と法務局への代理を別料金のオプションにしています。

各社の公式料金ページの記載。税込・税抜は各社の表記のまま。実費(定款認証手数料・登録免許税)は別で、専門家へ直接支払う形のものがあります。
サービス書類作成電子定款登記の代理代理するのは誰か顧問契約の義務
最安マネーフォワードクラウド会社設立0円5,000円税込/有料プラン契約で0円40,000円税込司法書士(利用者と司法書士の直接契約・直接支払い)電子定款を0円にするにはMFクラウドの有料プラン契約
freee会社設立0円5,000円税込・税抜の別は記載なし/freee会計の年間契約で0円50,000円税込提携司法書士(報酬は司法書士に直接帰属)なし(公式に「税務顧問などの契約義務は一切なし」)
弥生起業・開業ナビ0円5,000円/5,500円公式内で表記が分かれる50,000円税抜。税込額の記載なし「提携する専門家」とのみ記載。司法書士か行政書士かは不明電子定款を0円にするには弥生会計 Nextの年契約
弥生の電子定款費用は、公式サイトの中で金額が2つある

商品ページには「5,000円」、FAQサイトには「オンライン申請のシステム利用料5,500円(税込)」と書かれています。どちらが税込でどちらが税抜なのかも明示されていません。申し込む前に、どちらの金額が請求されるかを確認してください。

「登記代行」に電子定款が付くとは限らない

マネーフォワードの登記代行プランは、紙の定款を選ぶよう案内しています。紙の定款には印紙税40,000円がかかります(印紙税法別表第一第6号)。代行料40,000円が安く見えても、印紙代が乗ると合計は変わります。オンラインの設立サービスを使えば必ず電子定款になる、というわけではありません。

自分でやる場合との総額の差

株式会社・資本金300万円未満・発起人は自然人1〜3名(定款認証が15,000円になる条件に当てはまる場合)で揃えています。

法定費用は3つとも同額です。差が出るのは定款の印紙代と専門家報酬、そして自分が動く量です。
項目自分で全部やるサービスで書類を作る登記まで代理してもらう
定款の印紙/作成手数料40,000円紙の定款の場合。電子定款を自作すれば0円だが機器とソフトが要る5,000円会計ソフトの年契約で0円0円報酬に含む
定款認証(公証人)15,000円+謄本約2,000円同left同left
登録免許税150,000円150,000円150,000円
専門家報酬0円0円40,000〜50,000円個別の司法書士なら平均107,887円
公証役場へ行く本人本人代理2024年3月からウェブ会議が原則
法務局へ申請する本人本人弥生はオンラインで本人が申請可代理
登記申請までの日数各社の公式記載約3週間マネーフォワードの記載1〜3週間freee 2週間/弥生 1〜3週間約2週間
登記が完了するまで申請の後。法務局の処理13〜39日13〜39日13〜39日

専門家に頼んでも、法務局が登記を処理する日数は変わりません。短くなるのは、書類を揃えて申請するまでの期間です。

登記を申請できるのは誰か

会社設立の登記申請を他人の代理として業として行えるのは、司法書士だけです(司法書士法第3条第1項第1号、第73条)。定款の作成代理は行政書士の業務に含まれます。

誰が何をするかを確認する意味は、料金の安さではなく、責任の所在がどこにあるかにあります。登記に不備があった場合の相手が、サービス提供会社なのか、契約した士業なのかが変わります。

「設立費用0円」の中身

各社が掲げる0円は、サービスの利用料と電子定款代行料を指します。国に払う費用は0円になりません。

0円になるもの
設立サービスの利用料。加えて、会計ソフトの年間契約を結べば電子定款の代行料5,000円分を各社が負担します。
0円にならないもの
定款認証手数料(15,000円〜50,000円)、謄本代(約2,000円)、登録免許税(株式会社150,000円・合同会社60,000円)。合計で合同会社60,000円、株式会社は約167,000円からです。
0円の代わりに発生する契約
freee会計、MFクラウド、弥生会計 Nextのいずれかの年間契約。会計ソフトの年額は3社とも29,760円から35,760円です(会計ソフトの比較)。会計ソフトはどのみち要るので、この条件が不利とは限りません。
顧問契約を求められるか
freeeは「税務顧問などの契約義務は一切なし」と公式に書いています。税理士事務所が行う「設立費用無料」は顧問契約とセットのことがありますが、これは各事務所の商慣行で、業界団体が公表した基準や統計はありません。

目的別の選び方

費用を最優先する

自分でやる+電子定款は設立サービスを使う

専門家報酬0円、電子定款代行5,000円(会計ソフトを年契約するなら0円)。法定費用だけで済みます。公証役場と法務局へ自分で行く時間と、書類の不備で往復するリスクを引き受けることになります。マネーフォワード クラウド会社設立広告弥生の起業・開業ナビ広告

公証役場と法務局に行く時間を消したい

マネーフォワードの登記代行 40,000円(税込)

公表されている代行料では最も安く、司法書士が定款認証から登記申請まで代理します。ただし紙の定款を案内されるため、印紙税40,000円が加わる場合があります。合計で比べてください。

会計ソフトの契約をしたくない

freeeの登記おまかせ 50,000円(税込)

公式に「税務顧問などの契約義務は一切なし」と書かれている唯一のサービスです。住所非表示措置の申出(20,000円)など、加算オプションの金額も一覧で公開されています。

設立時に決める内容そのものを相談したい

司法書士に直接依頼する(平均107,887円)

株式の設計、種類株式、創業者が複数いる場合の持株比率など、書類を作る前の設計に踏み込む場合です。設立サービスの代行は、決まった内容を書類にして申請する部分を担います。設計の相談は含まれません。資本金と株式の設計で何が論点になるかを書いています。

GVA 法人登記は会社設立に対応していない

設立サービスとして並べられていることがありますが、公式サイトの対応範囲は設立後の変更登記(本店移転、役員変更、募集株式の発行など)で、設立登記は含まれていません。設立が終わったあとの変更登記を自分で申請するためのサービスです。

出典

  1. 日本司法書士会連合会「司法書士の報酬アンケート結果」(令和6年3月実施・全国932件の有効回答、金額は消費税込み) ― https://www.shiho-shoshi.or.jp/about/remuneration/(2026年9月22日確認)
  2. 日本行政書士会連合会「令和7年度報酬額統計調査の結果」(令和8年1月実施。行政書士法第10条の2第2項に基づく5年ごとの調査。金額は消費税込み、立替金を含まない) ― https://www.gyosei.or.jp/about/disclosure/reward(2026年9月22日確認)
  3. freee会社設立/登記おまかせプラン ― https://www.freee.co.jp/launch/(2026年9月22日確認)
  4. マネーフォワード クラウド会社設立/登記代行プラン ― https://biz.moneyforward.com/establish/(2026年9月22日確認)
  5. 弥生 起業・開業ナビ/設立お任せサービス ― https://www.yayoi-kk.co.jp/kigyo/setsuritsu/(2026年9月22日確認)
  6. 東京法務局「登記完了予定日」 ― https://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/category_00019.html(2026年9月22日確認)
  7. 日本公証人連合会「ウェブ会議による定款認証」(2024年3月1日から原則) ― https://www.koshonin.gr.jp/notary/ow09_4/9_4_q115(2026年9月22日確認)
  8. 司法書士法第3条第1項第1号・第73条(登記申請の代理を業として行える者)